上顎前突(良くない言葉だと思いますが、一般的に言われる出っ歯、そりっ歯のこと)とは
※前歯のみ突出している場合
※上顎骨が前方にずれた場合
※下顎骨が上顎骨より相対的に後方にずれた場合
など色々なパターンがあります。
どのパターンに該当するかで、付随して起こる歯科的疾病も変わりますし、もちろん治療法も変わってきます。
そのためには、きちんとした診査診断が必須です。
術前後の画像です。
この患者さんは、前歯が突出しているだけではなく、下顎が後方に大きくずれていました。
口唇も閉じにくいうえ、下顎の後方へのずれが顎関節障害、度重なるむし歯、歯周病を引き起こしており、歯の欠損もありました。
治療は、歯列矯正と元々の噛み合わせに合わせて作られた被せ物の交換を行い、下顎を7−8mm前方適応させています。
また歯の欠損部分はインプラントではなく、矯正治療で歯を移動させて補いました。
一般的に矯正治療は出来ないと言われる50代の方ですが、このように見た目の改善はもちろん、将来のむし歯、歯周病、顎関節障害のリスクも下げることが可能なのです。