(続き)現代では、細菌のコントロールはそれほど難しくなくなってきました。
しかし残念な事にかみ合わせに関しては、勘や経験などの職人技に近い治療が一般的です。全ての治療の根幹にあるはずなのに、その根幹部分が勘や経験のみで行われているのです。
健康で免疫力のハードルの高い人であれば、少々の誤差は適応してくれるかもしれません。しかしそうでない場合、歯や歯ぐき、顎の関節のダメージ、場合によっては肩こり、首の痛み、めまい、倦怠感や原因不明の不快症状となって発現することもあるのです。
「それではどうしたらいいでしょう?」
原因治療や予防には、個々に応じたオーダーメイドの診療が必要ですので、診査・診断が非常に重要になります。
インプラントや審美治療は素晴しいものですが、何故そういった治療が必要になってしまったのかを知るべきなのです。
その上で、勘や経験だけではない客観的な顎の機能検査や骨格の分析、噛み合わせの詳細な診査をしてから確定診断をします。診断が明確であってこそ、初めてインプラントや歯列矯正などの治療法を選択するのです。 そうすれば治療方針もぶれずにゴールに向かう事ができます。
矯正治療や顎関節症の治療には必ず、そして入れ歯やインプラントの治療、場合によっては歯周病治療や審美治療、むし歯治療でさえ、かみ合わせ検査を含めた総合診断が不可欠であると考えています。また総合診断を行えば、かみ合わせと全身との関わりを確認する事も可能なのです。
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