右上奥歯にブリッジが入っていた患者さんです。
2本の歯で4本分を支えるというブリッジでした。当然過負担になり、小さい方の歯は割れてしまい腫れが出ていました。
残念ながら抜歯せざるを得ません。やはりブリッジは一時的には良くても、ある時期が来ればダメになってしまいます。
抜歯後は更に条件が悪くなりますので、当然ブリッジは出来ません。
この患者さんは賢明にインプラントを選択されました。
しかしCT画像を見てみると、、、右上大臼歯部は骨が1mmもありません。
当初はインプラント2本で3本分を支える計画でしたが、より安全確実な方法を採る事にしました。
まずは割れた歯を抜いた箇所にインプラントを入れ、周囲に骨が出来やすい環境にします。
その奥はソケットリフトで骨を5-6mmせり上げました。
問題の一番奥もソケットリフトで骨を8-9mmせり上げましたが、やはり初期固定に問題があり、中央のインプラントとサイナススタビライザーという手術用金具で固定しました。
しっかり固定することにより、確実にオッセオインテグレーション(骨との細胞レベルでの結合)する事でしょう。
処置時間はブリッジ除去、抜歯を含めて45分でした。画像は処置直後のものです。
もちろん切開せずに行っていますので、腫れも痛みもありませんでした。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。