60代半ばの男性の治療前後です。
一般に、歯を白くするのが審美歯科治療と思われているようですが、
その人の個性(年齢、肌の色、歯肉の色、歯の見え方、喋り方、笑い方など)を考慮するのが本当の審美歯科治療です。
この患者さんは、下の前歯以外は全て被せ物です。
歯の色はあえて暗くし、加齢に応じた着色や表面の小さなクラック(ひび割れ)を入れています。
白過ぎて不自然な歯よりも、年齢に応じた色や形が自然で健康的に思われます。
但し、この患者さんの治療上の問題点は、
※なぜ下の前歯以外の歯の治療が必要になってしまったのか(何本かは抜歯にもなっています)
ということです。
総合検査の結果、噛み合わせにも大いに問題があり、顎の位置もずれていることが分かりました。
噛み合わせ、顎のずれを治すことで、今後のむし歯、歯周病、顎関節症のリスクを可及的に下げることを目標に治療を進めました。
治療前後:正面
治療前後:開口
治療前後:側面
治療前後:上顎